はるのぶのつれづれ

幼女の子宮で泳いでいた頃の記憶

アイドルもコスプレイヤーも“キモオタ”の“彼女”なのです

(旧名:“キモオタ”の“彼女”がアイドルで、>○○○○チャソ)

本記事を書いたきっかけ(2010年6月26日)

 ここはニートスズキ(斎藤智成さん)のシンパとして、彼を擁護するために書かれたページだった。彼が撮影した動画を自らYouTubeにアップしたところ、モデルとなった女性がブログ内で削除するよう求めた。動画のタイトルそのものが「盗撮」を銘打っており、彼女の削除要請によりニートスズキは窮地に立たされることになった。本記事は彼にかけられたえん罪を晴らすために書かれたものであった。
 「盗撮」を銘打っている以上、実際に盗撮しただろうと思うのが視聴者の自然な反応ではある。だが実際は、彼は頼まれて動画の撮影を行なっていた。彼女のコスプレイヤーとしての活躍に興味を抱いていた一人として、彼に動画の撮影依頼が舞い込んだのである。彼の知名度を生かして、YouTubeとブログにそれぞれ動画をアップするよう彼の所属事務所を通して頼まれた。だから彼の立場から言えば、彼女の削除要請は明らかな裏切りであった。それによって盗撮の濡れ衣まで着せられることになったのである。

あの映像は本当に「盗撮」なのか?

 ここからは元の記事を引用する。ただし女性の実名は伏せてある。彼女の名前を検索するとここがトップページに入る。100位ぐらいに収まっているのであれば、書き換えを行なう必要もなかっただろう。記事の適時性が失われた今となっては、ここが過去の問題を蒸し返すことになり、ニートスズキ、および女性にとって迷惑を及ぼしかねない。それゆえ女性の名前を伏せさせて頂くことにした。今後は検索の順位が自然に下がり、検索結果自体から消えることになるだろう。それが私の本望である。


 ○○○○氏の撮影会に潜入したニートスズキ氏は、会田我路氏の了承を得たうえで彼の撮影スタジオに入ることができた。現場は撮影が佳境に入っており、刺激的なコスチュームに身を包んだ○○氏に会田氏のファインダーが際どく切り込んでいた。
 スタジオ内は静かな雰囲気で満たされており、ニートスズキ氏は会田氏の約15メートルほど後で静かに立っていた。ライティングスタッフが機敏に動く中、おそらくは○○氏の関係者と思われる方が固唾を呑んで二人の真剣勝負に見入っていた。
 ニートスズキ氏は撮影中、彼自身のカメラを終始手放さなかった。そして会田氏の動きに合わせるかのように撮影の様子を動画で取り続けていた。今回問題になった映像はこのときに撮影されたものである。撮影はもちろん公然と行なわれた。○○氏も映像が問題になる前に、初対面のニートスズキ氏についてブログで言及している。
 ○○氏とニートスズキ氏はどちらも芸能人である。お互いの事務所が連絡を取り合えば、一般には知りようのない○○氏の撮影会の日時を把握することができる。今回の撮影会でスズキ氏は自らバスに乗って会田氏のスタジオに向かった。もちろん所在地は事務所から伝えられたのだろう。
 今回のスズキ氏の動画撮影は、言わば彼の芸能人としての仕事の一環であった。一般人であれば立ち入ることのできない会田氏のスタジオに堂々と足を踏み入れられたのは、すでに会田氏に○○氏の事務所から事前の連絡があったからだろう。
 スズキ氏の潜入は○○氏とスズキ氏の双方の事務所の了解を事前に取ったものだった。そのうえで撮影したスズキ氏の映像は、決して「盗撮」と呼べるものではなく、強いて言えば“盗撮風の手振れ映像”と言うべきものである。動画のタイトルが(よりによって)「○○ちゃん盗撮」であったことで、様々な誤解を生んでしまった。
 その内容が○○氏の想像を超えるものであり、それゆえにスズキ氏への自発的な削除要請が行なわれた。だが、それは動画の内容(局部のアップ)に対するものであり、撮影手法に対するものでないことは指摘したい。
 余談だが、撮影会の合間にスズキ氏は○○氏の許可を取って彼女の写真を撮っている。それは現在もスズキ氏のブログにある。


 なお、本件に関する記述は、女性のブログからは一切消えている。ニートスズキについて触れた記事も既に削除されている。(なお、撮影会当日まで彼女はスズキのことを知らなかったようで、彼との初対面を記した記事では「ニートスズキ?さん」と「?」を付けていた。)
 また、引用文中にある「事務所」は、私の先走りすぎだった。彼女の所属関係は、当時はネット上からは不明であった。以前の事務所のタレント欄から彼女の名前が消えており、そこから辞めたのだろうとは思ったが、当時の時点での所属関係は分からなかった。しかし、会田氏の撮影会の日時をスズキの事務所に伝えた人物、会田氏にスズキの見学(および撮影)を事前に頼んだ人物がいたことは推定できる。「事務所」を関係者ないし助言者と置き換えて頂いても意味は通じるはずだ。


【参照】
1.文中で触れられているスズキのページがこれである。とても盗撮を行なっているという雰囲気ではない。
「斎藤智成のブログ」より
(記事名は女性の名前が含まれるので伏せてある。)
http://d.hatena.ne.jp/rahoraho/20090219/1235031136
2.動画の撮影の様子は下記の映像から推測できる。会田氏の事前の許可がなければとうに放り出されていただろう。この映像はニートスズキスティッカムで配信したものを、リスナーが名前をつけてニコニコ動画にアップしたものだ。問題の「盗撮」映像(「○○ちゃん盗撮」)はすでにスズキによってYouTubeから削除されている。
「妹の危ないバイトを盗撮してみた」(2009年2月19日投稿)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6199844
会田我路撮影会潜入盗撮」(2009年2月19日投稿)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6201047
3.彼女の自己紹介映像(2009年1月26日投稿)
http://www.nicovideo.jp/watch/1233221945

「もう、思わせぶりなコスチュームは要らない。」

 本記事を書いた理由は、スズキの擁護のほか、いわゆる“キモオタ”の琴線に彼女が触れたことにある。動画の削除要請の際、彼女は「なにか誤解されてる気がしますが アダルト?的なことはするつもりないです」(“?”はママ)と書いていた。そこまでなら、本人の目指す方向性と表出したイメージにギャップが現れているものと理解できるが、この問題で受けたショックや印象を数日間ブログで書き記したあと、ついに「気持ち悪い」のひと言にまとめてしまった。今となっては、局部を撮影されたことに理解を示すこともできるが、「盗撮」映像をみて彼女に興味を持った者たちや、コスプレイヤーにファンが抱く複雑な思いを無視したものであると言わざるを得なかった。
 以下に当時の記事から引用(全文)する。小見出しは「もう、思わせぶりなコスチュームは要らない。」であった。



「“モリマン”を写されてショックだったってのは理解できるんだけどね。ただ、そこまでやったからyoutubeデイリーランキング(2月19日)で4位に入ったわけで、売名行為としてはハッキリいって成功してたんだよ。それに、あそこまで撮るとは思わなかっただろうけど、○○ちゃんの事務所がニートスズキを同行させたのは事実なんだよ。○○ちゃんにもっと売れて欲しいと思ってやったら、逆に悲しませることになったってわけ。」
「でも、なんかこっちも切なくなるね。だって、『本当は“キモオタ”が嫌いなんだろ』って言いたくなるもんな。それが今回の件で図らずも露呈した感じがするんだよ。彼氏以外に見られたくない部分ってのがあるんだろうけど、漏れたち“キモオタ”もある意味“なんちゃって彼氏”なんだよ。そんなヤシがこぞってコスプレイヤーに群がったりする。はっきり言えば“なんちゃって彼女”になって欲しいんだよ。」
「だから映像を拒否されてしまったことなんかは、もちろんスズキの撮影がやりすぎだったってことなんだけど、漏れたちの観点から言えば、アイドルを放棄したに等しいわけなんだ。“わたし彼女やめます”って言われたのとおんなじだよ。そりゃ、“モリマン”映像なんかは頭の中で想像しとけって言われるかもしれないし、漏れたちも節度を保ってそうもしてきたわけなんだけどさ。でも、今回の一件でアイドル(○○さん)本人の考え方が分かってしまったんだよ。はっきり言って興が冷めるしかないわな。」
「漏れたちの“彼女”になってくれない人なんかアイドルにならなくてもいいよって、“もう、思わせぶりなコスチュームなんか要らない”ってお伝えしたいね。さっき『再うpは期待してる』なんて書いたけど、どうでもいいよ。」


 引用文でも明らかなように、私は問題の映像を拝見していない。だが先に参照したスティッカムの映像だけでも十分推察はできる。
 私は当時、「アイドルは画面の向こう側のキモオタを相手に夢を売ってるんだということを自覚して欲しいだけなんだわ。その「夢」の中に「性」も実は含まれている。そのことはこうして言わなくても実は知っておいて欲しいし、あえて繰り返させないで欲しいってだけなんだわ。」と書いた。削除依頼の直後のものだが、その思いは基本的に変わっていない。
 コスプレを着るということは実に難しい行為だと思う。華やかな衣装を着られる分、なり手がそこに魅かれるのも無理はないが、本来、コスプレはアニメの衣装だ。それゆえ、女の子が衣装に袖を通す際は、キャラの女の子たちが持っている精神的な気質をあわせて着飾って頂きたい。コスプレを着るということはアイドルになることと何ら変わりない。むしろ、アニメというモデルがいるだけに、求められる精神性はより高いものがある。そこを分かって頂きたいのだ。
 それは、萌えの感情を受け入れて頂くというだけではなく、じつは性的な感情も受け入れて頂きたい。オタクたちが現実では報われなかったことを、せめてバーチャルの世界で追体験させて頂きたいのだ。もちろん生身の人間に全てを受け入れることはできない。しかし、幻想を消さないことは可能なはずだ。自らに向けられた性的な目線をやりすごすことで、「俺は受け入れられているんだ」と思い込ませることはできるだろう。もちろんそれ以上を求めるのはファンのわがままだ。想像を楽しませて欲しい。それがファンの気持ちなのだ。

では、○○チャソはどうすればよかったか。

 先の引用文に続き、こう付け加えた。アイドルとオタクの関係を示していると思う。小見出しは「では、○○チャソはどうすればよかったか。」である。(伏字は本改訂時より。)全文を示す。


では、○○チャソはどうすればよかったか。
1.対応を事務所に一任する。
2.本人はノーコメントを貫く。


 これがキモオタの神経を逆なでしないためには必要だった。映像について否定的な発言をすると、どうしても映像に含まれている“目線”までをも否定しているような印象を与えかねない。だから、心の中で「気持ち悪い」と思っていても、アイドルとして、じっと気持ちを腹に収めておくべきだった。それによって“キモオタ”の持つ“目線”に配慮することができたと思う。
 映像をお蔵入りにしたい場合は、対応を事務所に任せる。ただし、今回の撮影会では事務所がニートスズキの同行を認めたのであり、自らも今回の問題では無関係になれない。よって公の抗議は一切できないだろう。あくまでもスズキの事務所を通して内密に削除要請をすることになったはずだ。
 ここで大切なことは、公には○○さんが一切この過程に登場しないことである。アイドルとしての資質を問われている大事な場面で、いかに静観を演じるかが彼女の力量を試すことになる。自らに向けられた目線をやり過ごすことで、“キモオタ”を受け入れる度量を示すことのできる場面だった。
 アイドルは“キモオタ”を相手に幻想を売る商売である。幻想を与え続けるためには、どんな“キモイ”人間でも受け入れるという姿勢を忘れてはならない。今回の映像を見て、本音で何を思おうが、そしてスズキに対してどう思おうが、画面の向こう側の人間を忘れないで欲しかった。“キモオタ”は「気持ち悪い」という言葉に敏感である。辛かったのだろうとは思う。だが、「気持ち悪い」という言葉に、“キモオタ”の幻想しうる余地はないのである。

さいごに

 本記事は先に触れたように、女性の芸名で検索するとトップページに出てくるが、そのことによって彼女の芸能生活に悪い影響が出ることは私の本望ではない。一方で多くの方々に読んで頂いた記事でもあり、そのまま消すことは無責任であると思った。また、昨年の2月23日にアップして以来、2月28日(「あの映像は本当に「盗撮」なのか?」)、3月2日(「もう、思わせぶりなコスチュームは要らない。」「では、○○チャソはどうすればよかったか。」)等々と続けざまに追加し、全体の統制がとれない状態になっていた。今回の改訂でこのアンバランスを補正できただろうか。
 要するに、私が言いたかったのは、ニートスズキは無罪である(もしくは酌量の余地がきわめて大きい)ということ。そして、コスプレイヤーは“キモオタ”の彼女であるということだった。それをご理解いただければ、書いた甲斐がある。
 しかし、個人に対する批判には時間的な期限が有る。これからが期待できる方の検索上位に本記事は相応しくない。だから思い切って芸名を伏せることした。

本記事へのコメントについて

 なお、本記事をご覧になられた方から、「○○ちゃんは芸能人じゃなくて ただのコスプレイヤー、撮影会モデルです。」というご指摘を頂いた(2009/03/10 02:19 「名無し」様投稿)。それに対して私は「どうでしょうね・・・ 彼女の立ち位置はアイドル狙いと言っても過言ではないし。「萌え」や「かわいさ」を演出しようとして失敗したという感じが写真から伝わってきますから・・・(アダルトを連想させる構図など。)」とお答えした。
 また、「-」様からは、「ニートスズキが今日、○○ちゃんの盗撮は事務所に言われてやったと言っていました。ただし、ニートスズキは越えてはいけない一線をこえて怒らせてしまったのはアクシデントだそうです。」という証言を頂いた(2009/09/09 08:25投稿)。
 どちらも大変ありがたいご指摘であるが、彼女の芸名が含まれているので、今回割愛させて頂くことにした。ご了承ください。