はるのぶのつれづれ

幼女の子宮で泳いでいた頃の記憶

ひとりごとならべ(2009年8月 その1)

「例えば、連れ子に感じる性欲のようなもの。」
「地獄の側じゃ人は笑ってるもんさ。みんな自分のことをうすうす予感してんだよ。どうしようもないから笑うしかない。」
「言葉は人間の存在近くにある。それは写像のうちかも知れない。だとすれば、言葉は写像を通して発掘される。だが、写像を超えて現実を反映しなければならない。」
「自己というのは存在がぼんやりとしすぎている。だから分かりにくいし、他者からは簡単に捨象されやすい。透明人間みたいなもんだ。」
「秒刻みの仕事に戻るくらいならニートのほうが心地いい。だが親はいい迷惑だ。それは分かってる。」
「夢を見た。備え付けのトイレットペーパーに小便をひっかけていた。」
写像は死にかけの人間が見るもんだ。」
「分かりやすさによって個人を超える者もいる。流通性の高い人間は力を持ちやすい。それが脅威だ。」
「ある選択をしたときに他者がないがしろにされるという認識上の問題があり、それは写像とは異なり客観的なものだが、写像を見ている者のほうがこの問題に極めて敏感に反応する。」
「つまり、救わなければならない人間が他にもいるということだ。強者としてのアイデンティティーを持つ者が実際に強者であるとは限らない。社会的に不利な立場にあればむしろ弱者といえる。そういう者の声はなかなか政治上の文脈には表われにくい。ネット右翼の発生源はここにあると思う。表見的な強者、名ばかりのマジョリティーがそれだ。どこかに正当な問題意識があるはすだ。うまく言語化されていないために言葉がいびつな形をとっている。主体性が欠けている。」
「社会的な立場を考えれば、私もネット右翼にならないとは限らない。しかし、どこかに本当の敵がいるような感じがするのだ。だから気乗りがしない。」
中産階級の消滅がネット右翼の要因の一つだと思う。」
「弱者と戦う者は、死ぬまで自分も弱者だと確信している。」
「同情だけはしてくれる。しかし見殺しにされる、私の近未来。『かわいそうな人だね』で片付けられる。」
社会保障が不可能であるということがそもそもの前提としてある。」
「弱者全体を救うということが現実味を持たないので、弱者どうしで優先順位を設けようとする。残された弱者は自己責任の名のもとにあえぐことになる。」
「忘却だけが上手く立ち回っている。個々人に押し付けられた重圧や生命への脅威が、無意識のうちに見えなくなっている。」
「何かを思い出さなければならない。」
「じゃあ、俺と代わるか。」
「経済的に豊かになるまでのプロセスを無視して、現時点での比較だけで資源配分は決まる。社会保障にはかかる残酷性がある。不利だったからこそ豊かになる必要があった、という人間の不満は反映されない。」
「普通の家庭環境という贅沢を私は味わってきた。甘やかされて育ったことは言うまでもない。そういう人間を君たちは養わなければならないのだ。だから社会保障は残酷だと言っているのだ。まあ、よろしく頼むよ。俺だって本当はちゃんと仕事についていたいよ。いきなり同年代と同じ収入なんて望んじゃいない。でも、普通の初任給ってのがあるでしょ。それが保障されていないわけですよ。フリーターは。」
「選別の際が無くならないのであれば、勝者は敗者を怒らせてはならない。無理解こそが心の底からの憤りを買うのである。言葉が本当の意味で通じないから、その存在自体が妨げに思えてくる。勝者に説教されるいわれはない。説教は悪罵に等しいのだ。」
「死を意識させられたから、死ぬまでのプロセスが浮かんでくる。しかも、敗者としての余命がリアリティーをもっている。敗北からの立ち直りがどうしても必要だ。」
「誰も死にたくはないが、誰かが死ななければならないと思わされている。」
「『生きるため』。これ以上の動機はないはずだが、就職ではそれがタブーとなっている。」
「機能が突出すると、殺伐としたデザインになる。それは必ず目に見えない(よってデザインの対象ではない)雰囲気になって跳ね返ってくる。機能と外観の調和がデザインの目標だろう。もちろんそれは慣行のうちに成り立つものだ。だから最初に機能が突出することは仕方がない。」
「人と比べたがる習性は、ひとまず収めなければならない。ただ、どうやったら自分が認識され、捨象されないかには興味がある。認識されるには、捨象を免れるか、突出するかである。後者のほうが救いがある。」
「これは理解なんかじゃない。無関心だ。」
「さすがの俺も、一歳児には性欲がわかない。」
「優れた才能が時代を進めることがある。その思考に歩調を合わせ、示唆を受け、逆に刺激を与える。それが新しい才能との協働だ。同じ無名でも、そういう人間になりたい。」
「幼女をさらって、犯して、殺すという行為に、笑いはないか探っている。」
「正しさを見せたがっているようだが、要は社会に復讐したがっているだけだ。そんな奴にまともに関わってちゃ、時間の無駄だ。だって、何も創る気がないんだから。手前が可愛いんだよ。」
「社会の底は疑心暗鬼になって、とっくにばらばらだ。」