はるのぶのつれづれ

幼女の子宮で泳いでいた頃の記憶

ひとりごとならべ(2009年12月 その3)

「自信の代わりに空想。」
「努力の順番が間違ってる。」
「ぬくもりを求められる余裕に腹が立つ。」
「答えは見つかっている。あとは勇気だけだ。」
「誕生日は生まれたことを祝福する日だ。歳を重ねて何を悲観する。」
「もうひとつの世界にとどまろうとする死の心地よさ。」
「奴に何を教え込むかだ。ほぼ二重人格。」
「外見を度外視した恋愛論は欺瞞だ。」
「枯葉の美しさは、枯葉にしか分からない。」
「人間の欲と戦っているような気がする。どう考えても救いがない。」
「五十歩百歩という言葉が大嫌いだ。百歩進んだ者は五十歩の者に責任をもつ必要がある。」
「一見対立しているように見える者どうしの場合、どちらでもない者を設定する。両者の属性を抽象化する舞台を考え、不可逆的な存在としての自覚や想起を最後の瞬間まで留保する。いったん分離して、あえて忘れる。」
「我われは被害者に死体として出会う。そこから錯覚は始まっている。被害者を生きた人間として認識上で再編成することで、加害者との関係性をより適切に捉えられる。」
「犯人は生きているという点で有利だ。被害者を仮に甦らせることで殺人の重さを、はじめて命を奪うこととして認識できる。ようやく犯人と被害者は個人どうしで対等な関係になる。」
「生きているというそのことで、犯人の命を守るという動機が生まれる。人間の命を守ることは本能だからだ。殺すことも本能だが、この段階では命として具体性のあるほうが有利だ。」
「生かすも殺すも本能だ。どちらに感情移入するかでしかない。」
「何も効かない私の機械。」
「心を研ぎすますのに、雑音はいらない。」
「私はふたりの旅というものを信じない。旅はひとりでするものだ。」
「方角事典を買わないとどこへも行けない。だから本屋に行きたいんだけど、本屋ってどこ。だから方角事典で調べなきゃ。ってダメだ。どうしようもない。『大丈夫だよ。』あっ、パパン。『方角事典なんてなくっても、ネットで十分だ。』あるがとう、パパン。僕さっそくネットするよ。で、ネットってどこにあるの。『はは、それは方角事典で調べないとな。』そんなあ。『冗談だよ。ちゃんと持ってきてあげたから。』パパンありがとう。」
「『これで仕事を見つけなさい。恋人も探しなさい。仕事が無ければひらきこもりなさい。恋人がいなければ、そう、無から作り出せばいい。これからは仕事も恋人も方角事典なんかに頼らなくてもいいんだ。持てる者の特権は絶望から放り投げて、魔女のえさにしてやればいいのさ。さあ、息子よ。これからは真実の道にのみ行きなさい。道を歪めてきたのは、方角事典のほうだからな。』」
「どうせ死ぬのなら、一行のボードレールもいらない。」
「じゃあどうして詩集を読みあさってるの。」
「情けないが何もできないんだよね。」
「世間並みの凡人揃いで分が悪い。」
「部屋は物理的に暗かった。」
「実話のほうが作りにくい。」
「ハッピーなぐらい遅いよね。」
「邪魔をしないというのも一つの行動だ。」
「多様性から取り残されるのは一つの恐怖だ。」
「効率性とアナログ性は実際のところまだら模様だし、そのほうが人の社会という感じはする。」
「四十年前、無気力の象徴はマイホーム主義だった。つまり男性は仕事(正社員)と家庭をもつことが容易であり、そこに至るハードルは顕在化していなかった。(だからこそ仕事と家庭が無気力と結び付けられた。)」
「バイト先の人が言ってたのを思い出した。三十代になったらフリーターのままでも開き直れるって。あれから十年、私もそうなりつつある。」
「頭が廃人に向かって進んでゆくようだ。働きが鈍っている。コンテンツを求める、つまり他人のものをあてにするのに慣れすぎたからか。」
「達成感目当てにダウンロードしていた。」
「本物の達成感に進まないか。」
「世界観の形成が難しい。」
「資本の業火で焼いてやる。」
「会計は私にとって労働市場の避難場所だった。今では重荷だ。」
「年に4回試験がある。その前の1週間は勉強をする。それでここ3年、合わせると3か月。テキストの復習から先に進んだことがない。」
「何を書けばいいか分からない状態だから、ひとりごとを延々と書き連ねている。どこかで言葉が結びつくまで続けるつもりだ。」
「仕事で使う言葉ぐらいはせめて覚えとけ。」
「世間の冷たさを自殺に転嫁してきた。」
「夢に食われる不安ばかりです。」