（メモ）喪男が喪の記憶から抜け出すための方策

七つ例を挙げる。

１．“いい女”と付き合う

よほどの幸運だ。恋愛市場でも通常はできない行為によって、喪男としての記憶を埋め合わせる。

２．恋愛回数を重ねる

それこそ経済力にモノを言わせて。但し喪男の記憶は肉体のコンプレックスに基づいているから、そう容易く解消できるものではない。

３．処女を求める

よく捕まっているよね。まいんちゃん（福原遥ちゃん）を追いかけるのも含まれるかも。というよりもそうなんだ。いつか幻滅する時が来ると分かっていながら止められない。個人的には処女を求めているうちは処女からも相手にされないと思っているんだが。

４．二次元の世界に生きる

本田透さんが提唱している。喪男として生きろと。

５‐１．喪男を馬鹿にしない人と付き合う

現在も過去も自分が恋愛の対象としてちゃんと入っていると確信できる人。オタクに偏見がない。モテない人を笑わない。外見が冴えないことをことさら毛嫌いしない。“男だったら”と切り出して、前の彼氏と比べたりしない。そういう、喪男（非モテ）に惨めさを与えない人。外見で笑いをとる行為が嫌いな人も入るかも。

５‐２．恋愛を当然の行為と思わない人と付き合う

　恋愛が多かれ少なかれエゴに基づいていることを理解している人。喪男と恋愛経験者が出会う悲劇は、相手が自分を奇麗に装うことから始まる。人を選ぶときに見せたエゴを、何事もなかったように隠しても、喪男には分かっている。恋愛の素晴らしさを教えてあげるなんてのは、ただのおせっかいだ。そのかわり結婚させろって言ってんだから。
（今さら聖女とは笑わせる。恋愛してきたことがそんなに偉いのか。思い上がりも甚だしい。自分は今まで奇麗に生きてきましたと言われることが喪男にとってこの上ない嫌味だ。この言い方はキツイかも知れんが正直な気持ちだ。）
　恋愛は罪作りな営みかも知れない。人を選ぶことは欲張りな行為だ。敗れた者はやはり傷つく。外見に基づいていれば尚のことだ。生まれで自分を否定しなければならない行為が美徳として語られている。（“恋多き女”の賞賛など。）
　別に恋愛をするなとは言わない。好きな人と付き合えたら幸運だろう。自分が選べる立場なら選んでいた。それを隠しても無駄だ。恋愛は多くの喪者がその犠牲としてある行為なのだと知って欲しい。それだけだ。喪男は恋愛をしたくて、自分が欲張りであることを悟った。だから冷めている面がある。
（恋愛とセックスの違いを明らかにできれば、恋愛資本主義への批判は比較的容易になる。）

６．本当に好きな人と付き合う

処女かどうかなんてことが気にならないほどに好きな人。それができたら苦労はない。彼女や嫁さんを他の女性と比べ、自分自身を同性と比べるから惨めになる。そういう社会性を忘れさせる、純粋に個人同士で付き合える相手と容易に出会えるなら、そもそも恋愛回数の多寡が社会的序列になるはずがない。さほど好きでもない人と付き合っているからセックスの遍歴が序列になる。いい出会いが少ないから仕方がないのだろうが。もしくはそういう出会いこそが幻想かも知れない。
（悪貨は良貨を駆逐する。本当に好きな人と出会うことが理想的な恋愛だとすると、恋愛資本主義で謳われる恋愛はただの亜流だ。恋愛そのものへの批判は意味をなさない。亜流とそこから派生する風潮こそが主敵である。喪男はセックスの美化と戦っているのかも知れない。）

７．避けられない肉体に作り変える

　それは生まれ変わるということですな。もしくは肉体改造。あんたが喪男（喪女）ぶっちゃだめでしょ、って人いるじゃん。彼らはもともと体のことでいじめられたり避けられた記憶があるんだね。アイドルやってんのに太ってた頃を思い出して怒るんだ。気持ちは分かるけど、びっくりする。
　お前が言うなと言われるだろうが、異性に敵意向けちゃ、出来るはずの彼女も出来ないよ。異性に敵意を向ける人間はもう異性と付き合う気なんてさらさらない。だから異性との間に緊張感を生み出す発言をしている者は、ちゃんとそのリスクも呑み込んでいる。つまり、もう彼女はできないね、と。
　まあ、仮に肉体改造に成功して彼女ができたら、喪男の記憶については封印しましょう。もっとも、簡単にばれるかもしれないけど。

ついでに

風潮に対抗するカリカチュアというのも面白いと思わないか。俺がやりたいのはそれだ。変な言い方だろうが、善意の恋愛経験者に火の粉を浴びせては駄目なんだ。あくまで喪男を笑う奴等に的確にやらないとな。（アンチ非モテになると、カリカチュアをさらに戯画化したステレオタイプを拝める、というわけ。）

はるのぶのつれづれ

幼女の子宮で泳いでいた頃の記憶