はるのぶのつれづれ

幼女の子宮で泳いでいた頃の記憶

卒塔婆詩(そとばぽえむ) 第16回

庭先に埋もれた
小学生のかばんが
泣いている
再生されたテープのように
悲鳴をまじえ泣いている
あの青姦のことを思い出して
行方不明のまま
泣いている

おちんちんが
ふくらんだ
しろくいっぱい
ふくらんだ
こどもがはんぶん
ふくらんで
あいたいなあて
いってるよ

笑えない
俺の下ネタは
笑えない
もっと爽やかに
掻き輪姦すように
犯れ


こんな奴だから彼女が出来ないと
いま得心する

背負われて
歩く音を聞く

忘れたら死んでしまうから
大切に覚えときなと

忘れた
怖い
出られない
羊水に酔って
出られない

子宮なんてはじめからなかったんだ
これからは自分で守るしかない

そこにある。

女は
無理

出ろ。

信じるな
自分だけだ

あれはどうした
しょせん知らねえ
異国の女はどうした
あいつが来てから
夢ばっか見てんだ
知らない国の話さ

性欲のない女なんて
ないものねだりだったんですね

送られてきた手紙には
バーガー屋をはじめたから来いと
赤いピエロの字で書いてあった

桃は
子宮だった

もう
ありがとうの言葉では
慰められない

天井に
臭いが立ち籠っても
逃げ出せない
空気

不幸は位置づけられない

後記:

詩というより雑感になった。読者が「俺ならこう書いてやる」とその気にさせるものを書きたい。ここはイメージを書き留めるメモだ。そう思っている。