はるのぶのつれづれ

幼女の子宮で泳いでいた頃の記憶

卒塔婆詩(そとばぽえむ) 第18回

お母さあん
タバコ
煙が部屋を充満する
けむったくて
いやな臭い
母さん
新しい箱買ってきて
早く買ってきてよ

箱から出られない
母から出られない

砂の混じった絵の具を
わざわざ分けなくても
画布は自然に受け入れてくれる
そんな気がした

地金を剥き出してにして
眠っている
コンクリートの屋根に
真っ青なルサンチマンを吐いて
眠っている

ワルシャワ色の墓地に眠りをつけた
あの戦車たちに

嘘でもいいから
嘘をもて

幸せになれるなら
戦争でもいいと
赤木さんは言っていた

味が変わったね
と言ったきり
彼は帰って来なかった

雨でした
小犬と花瓶が
濡れていました
僕は先に
花瓶を拭きました
そんな奴ですが
結婚して下さい

英雄の代償として
失った

パン工場で焼き直す
ところで俺
はどんな顔をしていた
こんな団子っ鼻だったのか
お便りをくれた皆な
今日で俺は引退です
明日からはシェイクの登場
って
さよならの挨拶もなしに去れというのか まあ
この業界ではよくあることです
それでは皆さん
次回はブログでお会いしましょう
(なんか番組変わってないか)

赤ちゃんが微笑んだ
皺を伸ばして微笑んだ
まるで晩年の
私のように微笑んだ(おい)

柿の種をばら撒いた
雀が美味しそうに食べていた
つづらに在り付けるのは何時だろう

後記:

この(おい)の声をもっと大きくしたいねw
それにしても、依存心の強い奴だなあ。