はるのぶのつれづれ

幼女の子宮で泳いでいた頃の記憶

ひとりごとならべ(2012年1月14日)

「生まれて初めて外に出たいと思っている。」
「辞表を出さなかったのが奇跡だ。」
「一対一になると“普通”に会話するが、数人の場で好奇に晒されると無口になる。」
「おかげで私は職場で浮いている。」
ニートが珍しい土地柄なのだ。」
「しかもニートを見下している。そんな者に話す言葉がないから口が重くなる。」
「今まで母の胎内を旅してきた。」
「母の胎内に生まれ、母の胎内で育ってきた。」
「皮膜を感じる時がある。」
「物理的な音が入ってこない。」
「聞こえてはいるが、関わりのないものとして聞かない。」
「それは、世間の“声”を聞かないという点で有益ではあった。雑音の防御である。」
「働かないことも人生のうち。人生に働かない時があってもいい。」
「人生にはそんな時もある。単純なことだと思わないか。」
「そんなことも分からないから、この国はこんなにつまらない。」
「皆が同じことをすればイノベーションにならない。」
「育った土地に帰りたければ、母の胎内を出なければならない。皮肉だ。」
「冬の朝は山が美しい。稜線が光に縁取られ、雲が輝いている。私は霞のなかに佇んでいた。」
「あの山の向こうに私の行くべき場所がある。」
「越えるべき山だ。」
「今日の景色が、胎内から見た外の様子に見えた。」
「山の向こうの輝きを見てみたい。」
リア充になるという意味ではない。外に出たくなっただけだ。」
「歳を取ると、山はさらに高くなる。」
「それは世間の壁が高くなるという意味であり、山を登る体力が衰えてくるということでもある。」
「母親が重たそうにしている。あの中に私がいる。」
「毎日が寺のように静かだ。」
「何で新年会に参加しないといけない?」
「飲んでも会話の弾まない連中がいる。」
「皆が参加するから断れなかった意志の弱さを恨んでいる。」
「空白の中に可能性を見いだすのが真のクリエイティヴティーだ。」
「言わば、空白が見える人だ。」
「空白を塗り潰すのではなく、これを楽しめる心が国を発展させる。」
ニートを苦しめる国は亡びに至る。私は社畜亡国論を唱えたい。」
「空白を許さない者に囲まれ、過去を詮索される。窮屈な職場だ。」
「外に出たいという思いは、こんな連中から逃れ都会に行きたいという強い願望だ。」
「胎内に居ることが最早居心地のいいものではなくなった。」
「生まれる時に人が初めて見る光に、今の私は激しく惹かれている。」
「皮肉な話だが、ニートを止めようとして動画を見なくなったスズキが私より先にニートを止めていた。」
「私はニートになったことを後悔していない。ニートに向けられた目に疲れているだけだ。」
「誰かがスズキを人殺しに仕立てていたが、彼は人を振り回しただけだ。」
「振り回された者は心に何かを抱えていた。そのうちの一人が死んだ。」
「それのどこが人殺しなのだ。」
「スズキは劇薬だ。妙なカリスマ性があるから、無茶な言葉が説得力をもつ。」
「働き始めたからか、見た目が若くなっている。その分、昔のカリスマ性は消えた。」
「噛ませ犬を卒業したければ、相対化を学べ。当時は批判能力を試されていた。」
「それが出来ないから、変な信者やアンチになる。」
「白状すれば、私も変な信者だった。」
「しかし、ムシメは真剣にスズキの言葉に答えようとした点で希有なリスナーだった。」
「漫画学校に行けば画力は上がる。だが人に読んでもらえる漫画を描ける訳ではない。だから漫画学校に行ったことが滑稽なのだ。」
「それでも彼を笑えないのは、私も彼と同様の心性を抱いているからだろう。そして、そうまでしてスズキの言葉に答えようとした彼の純粋さに負い目を感じるからだろう。」
「彼は自らが抱えているものを乗り越えようとしていた。自殺したのは結果を急ぎすぎたからだ。」
「話が脱線しすぎた。」
「外に目を向けるようになってから、簿記検定から逃げていたことを意識するようになった。」
「私は何も乗り越えようとしていない。だからムシメの死を正視しえないでいる。」
「私は自殺を淡々と見ている。同級生が死んだときから、自殺も一つの生き方だと思うようになったからだ。」
「彼の死に動かされることがあるとすれば、曲がりなりにも行動したということだ。」
「簿記検定でさえ逃げてきた臆病者だ。」
「イケメン太郎はどこに行った?会計士受験生でニースズスレの常連だった。嫌な奴だったが、同じ三十代として、合格して欲しかった。」
「結局何を書きたかったのか分からなくなった。いつものことだ。」
「死にはしない。乗り越えたいのだ。」