はるのぶのつれづれ

幼女の子宮で泳いでいた頃の記憶

ひとりごとならべ(2012年1月15日)

「詩を読む時にその設定を考えているのは、恐らくまた書こうとしているからだろう。」
「母胎の中で感じた憎悪や嫉妬を呪いの言葉に変換してきた。」
「憎悪の生成に飽きた。散文の中には今も読めるものはあるが、大半は創作ではなかった。」
「楽でクリエイティブという言葉は、着想のない作品は手をかけても価値がないという戒めだ。」
「1%のひらめきのなさは99%の努力を否定する。創作とは閃きである。」
「するべき努力は、着想を得るための模倣だ。曖昧なイメージを模倣のなかで尖鋭化することだ。」
「母胎に上手く填まらなくなり、母胎そのものが崩れ始め、体が大きく、赤ん坊ではいられなくなり。」
「優れた詩には舞台の暗闇が見える。静けさだ。」
「そんなに出たきゃ、出ろよと言いたくなり、心の声が詩より膨らんでいった。」
「自分で撒いた騒音に耳を塞ぎ切れなくなっていた。」
「母胎からの一歩は詩を書いたことで意識した。」
「日本は経歴の多様性に耐えられる国ではない。」
「日本企業の生え抜き主義が人材の多様化を阻んでいる。」
「年齢の多層性と多様性は異なる。同一平面に於ける年代が単一化され過ぎている。」
「上司が年上で新入社員が若者という固定観念がある。同期は同い年が当たり前。」
「これが職場の“標準”構成。家庭の“標準”モデルとセット。」
既卒は新卒時代に受けた会社にエントリーさえできない。」
法科大学院を出ても就職できないのは、会社外の弁護士を雇う位なら、生え抜きの社員に法律の勉強をさせるからだ。」
「働いている会社をウチと呼ぶ社員の気が知れない。」
「社内弁護士として卒業生を吸収する構想は頓挫した。」
「私が現役の学生だった頃に聞いた話では、法科を卒業すれば就職が保証されるはずだった。」
「氷河期の学生が法科大学院に学び、結果無職か低賃金の労働者になる。高学歴ワーキングプアの誕生である。」
「要するに騙された訳だ。」
「日本社会の穢れ意識というものに押し出され、ウチに入れなかったヨソ者の群れ。」
「これが単なる雇用問題で済むはずがない。」
「私の一歩を阻むものの正体がある。」
「内面化した社会を告発するだけでは不十分だろう。実際に踏み出す必要がある。」
「新入社員は30代や40代でも構わない。元ニートで問題ない。ヨソ者に機会を与えない組織原理こそ社会や企業の病理だ。」
ニートが働いても低賃金に甘んじざるを得なければ、社会復帰など微塵も進まない。」
「履歴書に/歳を書かせる/“合理”主義」
「『差別かな』でも、『差別主義』でも『エイジズム』でもいいな。」
「年齢を履歴書に書かせると、減点方式になる。キャリアのみを書かせるのが加点方式。空白期間は減点対象。」
「労働力を売るのになぜ人生の空白を語る必要がある。」
「それも卑屈になってだ。」
「恐らく、ニート期間を空白と呼んでいることに、ニートを(当事者でありながら)ヨソ者として扱う組織原理が働いている。」
「内面化の恐ろしいところは、それによって身動きが出来なくなることだ。」
「それが母胎に留まる圧力として働いてきた。」
「外に出る怖さは、努力しても報われない絶望感に由来している。」
「仮に働き始めても、親の収入は確実に超えられない。生活水準は子供時代にさえ戻れない。」
「社会に復帰したニートワーキングプアになる。」
「これでニートに社会復帰を促すのだから笑える。」
「劣悪な労働環境は自己責任だから我慢しろと言われて素直に聞く馬鹿はいない。」
「内面化を促す言説が社会や言語空間を漂っている。」
「それを知りながら社会に進むのは心の折れることだ。」
「11月の日商検定に落ちた。」
「今日、地元の商工会議所のホームページで確認した。」
「五人受験して全員不合格。」
「一人は二十代で、残りは三十代以上だろう。」
「神戸の会場でも同じ感じだった。二十代のほうが少数だった。」
「何か時代的なものを感じさせる光景だった。」
「例えば無職の人が合格したとして、年齢で落とされる。書類選考で面接さえ受けさせてもらえない。」
「そう考えると、折角の努力が徒労に思えてくる。」
若い女の子選んじゃおうコンテストと同じで、歳取ったら応募する気が失せるだろ。」
「そりゃ、若くて可愛い女の子と付き合いたいけど、おばさんが面接に進めない採用制度は社会的に有害でしかない。」
非正規労働者の世界ではおっさんおばさんの同期は珍しくない。それを一般化するほうが、社会的には健全でさえある。」
「主要な生産関係から排除され、例外的な受入先に甘んじるよう命じられる。」
「現在の新卒主義は余りに多くの人を犠牲にしているからだ。直接的には排除された当事者が犠牲であり、間接的には社会の標準から外れた者が犠牲になっている。」
「そして今日も話が脱線するのであった。」
「明日から仕事。しかも新年会。嫌だ嫌だ。」
「こうして私は長年の宿題である簿記検定に再度挑戦することにした。」