はるのぶのつれづれ

幼女の子宮で泳いでいた頃の記憶

ひとりごとならべ(2012年6月4日)

「お連れ様は身代金をお持ちになって一階サービスカウンターまでお越しください。」
「正直、うどんにも飽きてきた。」
「『巨大モンスターを倒そう』という文句に寒気がする。」
「なぜイカロスがアポロンの怒りに触れたのか、あの日食を見て少し納得できたような気がする。」
「あのような暗闇は人生に必要だと、日食を見て少し納得できたような気がする。5月21日。」
「今までの男より彼女を優しく愛せるかを独男は試されている。」
「私が生まれてきたのは父親に負けたからだ。」
「吸い込まれそうだったよ。」
「広告に広告をぶつけようとしたことが私の作戦ミスだった。喪男も幼女も私の内なる真理を表現してはいなかった。」
「ここにいると現実が見えない。」
「逃げてはならない。現実を直視することだ。」
「よそ行きのしゃべり方が通じない人もいる。かなり厄介だ。」
「ここに虚構がある。」
バイセクシャルは三十を超えてから異性への性欲が沸騰する。あたかも、二十年遅れの思春期のように。大手拓次の『私は歳をとりすぎた』という言葉にはそういう背景がある。」
「私の二十代は『彼女が欲しい』という言葉が嘘臭かった。」
「韓流ドラマの影響で朝鮮の鳥帽子(紗帽)が欲しい。」
「電動式の穴あけパンチを前に『高校の地学で使う石砕機みたいでね』と言われたときは『分かりにくいやろ』と突っ込みたかったが、そこまで親しくはないので『本当に実験みたいですね』と答え『実験台に使ってください』と古いカタログを手渡した。結局カタログは使われずもとの古紙置場に積んであったが。」
「新種の鳩を見つけたような顔で驚いている。」
「正直苦手だ。苦手だが好きだ。」
「私は人に合わせて挨拶や会話をしている。丁寧な人には丁寧に、砕けた人には砕けた話し方をする。それが角の立たない付き合い方だと信じてきたが、丁寧な話し方をしてきた人に同じように丁寧に返したら逆に引かれてしまった。何故だ?」
「なるべくその人に合わせようとして、同じように馬鹿丁寧な話し方をしただけだ。じつのところ、私は丁寧キャラを演じている。そのほうが性格の内気さを隠せるからだ。辛うじて身を社会に繋ぎ留めていられるのも、上司や同僚に合わせ、丁寧な話し方を基本に相手の出方を待っているからだ。最も有効なのは相手の話し方に合わせることだ。今回の場合、それが通じなかった。」
「馬鹿丁寧な話し方は聞きようによってはよそよそしい。」
「ある意味ボケ封じで辛かった。」
「自らの話し方を演技として行っている場合、半ば鵡返しで来る相手の反応を全てその人の本心として受けとめることもあるかも知れない。自分の話し方を度外視して。」
「いい意味で意識されているのか、悪い意味なのか、さっぱり分からん。」
「なぜ三十五まで私を眠らせておいたのだ。」
「『気安く民という言葉を口にするな。』(チョン・モンジュ『龍の涙』より)」
「『死んでいるのではない。しばらく息を止めているのだ。』(世祖『王と妃』より 孫の亡骸を胸に)」
「『王位は私の息子が継ぎます。それまでは、私は死んでも目を閉じません。』(仁粋大妃『王と妃』より)」
「『この世で最も高貴なお方だ。そして最も低き所におられる。たった一人の民もあのお方には天地だった。そして宇宙だった。』(チャン・ヨンシル『大王世宗』より)」
「今ごろになって過去の罪を後悔するのだ。」
「脂の塊を口に流して。」
「モテ男の自慢は三十で成長が終わった哀史として聞けばいい。」
「お洒落じゃない女のほうが好きだ。」
「同僚の女が眼鏡を外していた。普段は意識もしていないが、今日は綺麗だ。そっか、金曜日だもんなと合点する。」
「近くの海岸に行った。汚かった。目を閉じたほうが美しく思える。波の音だけは昔のままだろうから。」
「他人の弁当を並べていると食欲がわいてくる。お腹が空くし、食べたくなる。」
「あまり接点のない女のほうが気になる。俺にも拓次の気質があるようだ。」
「『正直者の成功は難しいが、正直を装う者の成功は早い。』(チャン・オクチョン『トンイ』より)」
「子供が迷子になると恥ずかしい名前がある。四歳のまこちゃんとぽこちゃん。館内放送の声が少し笑ってた。」
「三十分も一緒にいたら告白しただろう。」
「本当はもっと砕けた関係になりたい。」
「ラブホテルで好きな女の子のセックスを監視するバイト。」
「私の言葉は99パーセントが本気で1パーセントは嘘だ。これは私以外の人に埋めて欲しい。」
「女は宇宙を宿している。男は宇宙を求めて彷徨う旅人だ。」
「内なる欲望を解放すること。」
「月曜日は職場が静かだ。休み気分が抜けていないし、頭も覚めない。コピー機の音が静かに響く。」