はるのぶのつれづれ

幼女の子宮で泳いでいた頃の記憶

(メモ)韓国ドラマ「王と妃」より(2012年7月14日)

「今回は韓国ドラマ『王と妃』からの名言集。チョン・ハヨンの脚本は何度見ても飽きさせない。とくに柳子光が見事に造形されていると思う。」
「『私は何も食べたくない。何の意味があるのだ。こんな肉体などいらぬ。身にまとっていても面倒なだけではないか。いっそ、やせ細って消えてしまえば、鳥の羽のように軽い魂だけが残るはずだ。そうしたら自由に空を飛び、どこでも望む場所に行けるのだが。本当に、そうできたらどれほどよいか。私は思い切りが悪く意気地がないために、自ら命を絶つことはできぬ。だから物を食べずに死を待とうと思う。叔父上、私を殺してください。そうしたら私は苦しみから抜け出せます。大妃に会いたい。平凡な人生を送りたいとあれほど頼んだのに、生き別れになさいましたね。叔父上、私を生かしたつもりですか。これでも生きていると言えるのですか。』(端宗『王と妃』より)」
「『夫人。これからは夫人と呼ぶ。王妃や大妃の地位に何の意味がある?叔父上に殺されなかったら誰も知らぬ所で暮そう。私は山菜を摘んで薪をくべ、そなたはご飯を炊く。そうやって仲良く暮すのだ。』(端宗『王と妃』より)」
「『彼を排して、そなたに何の得があるのだ?』『大監は何を得るために粛正に加わったのですか。』『私は・・・』『富と名誉のためでは?』『蛇の道は蛇だ。隠しても仕方がない。そなたの言うとおりだ。』(ハン・ミョンフェと柳子光『王と妃』より)」
「『生前、お義父様(世祖)がこんなことを言っていたわ。曲がった木は趣があるが、ひねくれた人間というのは醜いだけだと。』『その者の何を見るかによって、評価は変わるものでございます。』(粋嬪とヒャンイ『王と妃』より)」
「『私はひねくれた人間でございます。』『そなたも殺生を論じると?』『私はこの世が覆る様を見たいのです。(官職の)斡旋の事実を掴めば弱みを握れますので、皆粋嬪様の味方をするはずです。その後、私がもう一度世間を覆します。』(柳子光と粋嬪『王と妃』より)」
「『そなたが望むので粋嬪様に推薦してやったが、肝に銘じておけ。掴んだのは出世の道ではなく虎の尾だとな。』(ハン・ミョンフェ『王と妃』より)」
「『柳子光ですか。彼は信頼できない男です。粋嬪様は彼の策略にはめられたのでは?』『心配は無用です。』『大慈庵の仏堂で、私は彼の眼差しから歪んだ復讐心を感じ取りました。彼はただ者ではありません。彼の復讐心でこの私も破滅に追い込まれるかも。ですが当分は大丈夫です。』『そうは言っても油断は禁物です。』(粋嬪とハン・チヒョン『王と妃』より」
「『人の心というのは妙なものではありませんか。粋嬪様が大妃様に頼られていると聞き、皆、私の機嫌まで取りに来ます。確かに権力には魅力がありますね。』(ヒャンイ『王と妃』より)」
「『今夜は星が一層輝いて見えます。流れ星が落ちぬお陰で星たちが遮られずきれいに見えます。吉兆ですね。』(柳子光『王と妃』より)」
「『なぜ私が逆賊なのだ。王位を奪う者だけが逆賊ではない。それより、君主を言葉巧みに操ったり、私利私欲に走る奸臣こそ逆賊なのだ。そいつらを全員始末してから、殿下の前でお縄を頂戴する。』(ナム・イ『王と妃』より)」
「『私は、人の皮をかぶった獣の目で殿下を見つめました。「倒れろ。」「私の目の前で倒れろ。」殿下も感付かれたはずです。私の呪いに満ちた視線に気付かないはずがない。私もそれを隠そうとはしなかった。自分が獣のように思えます。』(粋嬪『王と妃』より)」
「『大君様は王族の年長者ではありませんか。大君様しか粋嬪を阻めません。』『五歳の子供を王に据えるのが道理とは言えぬ。』『大君様。』『いい加減にしなさい。重臣たちが斉安大君を王にしようと言っていたら、そなたは反対していただろう。』『殿下がお気の毒ではないのですか。幼子と王妃を残しては旅立てません。』(孝寧大君と柳子光『王と妃』より)」
「『強すぎるものは折られやすく、尖ったものは削られます。急ぐなという意味です。摂政をしたい気持ちはもちろんあります。ですが事を急いではいけません。状況を見て判断せねば。まずはハン・ミョンフェの腹を探らなければ。(粋嬪『王と妃』より)」
「『世祖大王は粋嬪様の心をしかと見抜いておられました。かわいがってはいても、常に距離を置いておられた。どうやら、宮殿の内外で、ひと騒動起きそうな様子ですね。』(チョン・ギュン『王と妃』より)」
「『世祖大王は、臨終の場に粋嬪を呼ばなかったのだぞ。粋嬪の欲深さを警戒したからだ。分かるか、夫人?』(ハン・ミョンフェ『王と妃』より)」
「『私は・・・』『粋嬪様が考えておられる今後の有力者名簿には、ハン大監の名はありません。ハン大監やホン・ダルソン大監、ホン・ユンソン大監らはチョン大監と比べて格下です。』『格下とは?』『市場の商人と変わりありません。彼らは粛正で用いられなかったら、今もくすぶっていたのでは?ハン大監は今もまだ宮直をしていたはず。』『もうそのくらいにしなさい。』『ですがチョン大監は違います。シン・スクチュ大監同様、集賢殿出身の学者ですから。』『そう考えるなら、格が違うと言えるな。』『ハン大監は乱世に活躍する人物です。しかし今は泰平の世ではありませんか。今の殿下はご丈夫です。恐らく、数十年は王位におられるでしょう。ゆえに良識と学識のある正当な官僚が、朝廷の主流になるべきでは?これが粋嬪様のお考えです。』『粋嬪様は、卓見をお持ちだ。』『粋嬪様は、義理を疎かにはしない方です。ハン大監に対しても義理を守ってきました。ですがハン大監は、その恩を仇で返しているのです。』『そうとも、それが彼の本性だ。ハン・ミョンフェは元来そういう人間だ。』(ハン・チヒョンとチョン・インジ『王と妃』より)」
「『政権が粋嬪の手中に落ちれば、きっと死ぬまで離さぬだろうな。』『殿下が成人なされば・・・』『とんでもない。』『殿下がよぼよぼの老人になっても、粋嬪は三歳の子供のように扱うはず。殯宮での殿下のお姿が今も目に浮かぶ。まだ幼少なのに鋭い眼光で私を見たのだ。母を侮辱する者は許さぬとおっしゃったお顔は、あたかも・・・ 殿下は、一生粋嬪から離れられぬだろう。そんなことで国を治められると思うか。』(ハン・ミョンフェとヒャンイ『王と妃』より)」
「『一生、底辺にいたくなければ、今日中に決着をつけろ。粋嬪が大妃になれば、庶子どころか、賤民の子にさせられるぞ。』(ハン・ミョンフェ、柳子光に『王と妃』より)」
「『ハン大監は聞くところによると、私を猛犬に例えられたそうですが、まだ分かっておられません。私は猛犬というより、狂暴な獣なのです。ですが、ハン大監。私は主人に噛み付く猛犬にはなりたくありません。(柳子光『王と妃』より)」
「『私は生まれた時から庶子の烙印を押されています。世間を見返すためなら、私は何度でも天下を覆す覚悟でおります。』(柳子光『王と妃』より)」