はるのぶのつれづれ

幼女の子宮で泳いでいた頃の記憶

(メモ)韓国ドラマ「王と妃」より(2012年8月25日)

「今回も『王と妃』から。大妃と王妃の対立に板挟みの王が下した決断とは。」
「『改革は慎重に行わねば。朝三暮四という言葉があります。猿に餌を与えるのに朝に三つ、夕方に四つやると言ったら少ないと猿が怒ったそうです。そこで今度は朝に四つ、夕方に三つをやると言ったら猿は喜んで承知したと。臣下というものは猿と同じです。朝に二つも夕方に二つも結果は同じなのに目先の利益だけに囚われる愚か者です。殿下にはまだ彼らを抑えられる力がありません。なぜ急ぐのかしら。私を信じて時機を待てばいいのに。殿下のことが心配です。人の扱い方を身につけるべきなのに、母親一人も丸め込めぬとは。(仁粋大妃『王と妃』より)」
「『耐えるのです。大妃様が王妃様に難癖をつけては体裁がよくありません。』『私にはわけが分かりません。耐えるとは何のことです。世継ぎを産んでくれた人ですよ。目に入れても痛くない孫です。誤解です。王妃との関係は良好です。』『大妃様。この世で一番高い山に登った者は、この世から最も遠ざかることになるのです。登る時は必死に頂上を目指しますが、いざ山頂に着くと下り方が分からなくなってしまうものです。私が松都の宮直だった頃は山頂に登るための方法ばかり考えておりました。ひたすら上だけを見て山を登っていたのです。下りる方法など考えもしませんでした。』『下り方など考えないのが普通です。昔杞の国に天地が崩れると恐れた人がいました。その逸話からつまらぬ憂い事を杞憂と呼ぶのです。ハン大監がそんなにも小心者だったとは。』『ですが大妃様。』『人生とは弓を離れた矢のようなものです。いくら後悔しようが矢は戻ってきません。私は後ろは振り返らない人間です。』(ハン・ミョンフェと仁粋大妃『王と妃』より)」
「『枯れ木に花が咲くと思いますか。』(イム・サホン『王と妃』より)」
「『改革とは古いものを手直しすることだ。捨てることではない。捨てるのは革命というのだ。大妃が退いても何も変わらん。代わりに今度は王妃の権力が増すだけだ。改革の妨げになったら今度は王妃を弾劾する気か。権力というのは空から降ってくるものではないのだ。誰かの手を離れたら、また別の者の手に渡るのが権力というものだ。改革を求める学者たちも勲旧派も今はともに大妃を攻撃している。だが大妃が退けば、より大きな権力争いに発展するのだぞ。現実を受け入れよ。権力の中心は大妃だ。それを覆そうとすると国が滅びることになる。私は生涯を通じ権力を操ってきて分かるのだ、権力の中心が傾くと、血を流す者が出る。泣きを見るのはそなたたちだ。』(ハン・ミョンフェ『王と妃』より)」
「『お酒も勧めずに帰したのですか?』『酒など飲まずともすでに足元はふらついていた。』『ハン様が都承旨様に忠告するのは猫が鼠を心配するようなものです。』『惜しい人材ではないか。私は千年分の殺生を一代で行った人間だ。』(ヒャンイとハン・ミョンフェ『王と妃』より)」
「『ハンと再び手を組めと?居間で虎を飼うほうがましです。』(仁粋大妃『王と妃』より)」
「『殿下、飲み過ぎです。』『いくら飲んでも酔わぬ。』『私がお注ぎします。』『飲み過ぎだと言っていたではないか。』『お酔いになったほうが、お心を痛めるより楽です。お酔いください。』『そなたはいつも奥ゆかしいな。』『香りのない花ゆえそう見えるのです。』『香りがないだと?今日のそなたは真夜中に満開になるという月見草のように芳しい香りがする。』『酔われたのですね。』『酒に酔ったのではない。そなたの香りに酔った。』(ユン淑儀と成宗『王と妃』より)」
「『(傍白)天罰ですか。私はそれほど大きな罪を犯しましたか?お義父様の罪を償おうとしたのです。お義父様が政敵を殺すことを心の中では喜んでいました。でも当然でしょう?お義父様が王にならねばあなたも王になれぬからです。血で汚れた王位を清めなくては。先帝もあなたと同じようにお義父様の罪を償えませんでしたが、息子こそはと思ってきました。なのに天罰を受けるなんて。息子の妻が卑しくても我慢しようと思いましたが、あれは人間ではなく悪鬼でした。功徳を積むどころかまた業を負わせる悪鬼を息子の妻にしました。魯山君の生まれ変わりか、粛清で死んだ者の化身ですか。それとも世祖の血の涙が人になったのですか。王妃は世継ぎの母です。母親を廃位したら世継ぎを王にもできなくなります。』(仁粋大妃『王と妃』より)」
「『柳子光殿。』『一晩中強風が吹いていたが、のどかな天気になったな。』『宮殿の噂をお聞きですか。』『ロバのように耳を立てているゆえむろん知っておる。』『王妃様にご紹介する件で連絡しなかったので気を悪くなされましたか。』『乱心者の王妃様には乱心者の私が役立つはずだが、まだお呼びがないとは。』『乱心者ですと?』『違うか。』『それは言い過ぎです。』『王妃様にお伝えしてくれ。嵐を起こしたいなら私に任せてくれとな。』『覚えておきましょう。』『よいか、イム承旨。英雄は乱世に生まれる。ハン・ミョンフェがそうだ。首陽大君が嵐を起こしたから今のハン大監がいる。時代は王妃様に味方しておらんぞ。仁粋大妃の側だ。』『王妃様はまだ非力です。』『仁粋大妃が起こす嵐は昨夜の強風どころではない。当然だろう。またな。』(柳子光とイム・サホン『王と妃』より)」
「『(宮殿に呼ばれたハン・ミョンフェに)お気をつけください。夜中に呼び出しなんて嫌な予感が。』『謀反ではないはずです。』『夜中に呼ばれるのは一大事ということよ。』『きっと王妃様のことです。どちらの側につくか決断の時です。』『宮殿に入る時はお気をつけください。』(ハン夫人とヒャンイ『王と妃』より)」
「『女の品格は七去を守ることで養われます。一国の王妃なら当然守るべきです。それなのに嫉妬に駆られ無実の人間を侮辱しました。よって殿下と相談し、王妃を廃位しようと思います。王妃が淑儀だった頃は慎ましい振る舞いから殿下も寵愛しておられました。私や大王大妃様も好ましく思い王妃に冊立したのですが、王妃になってから横暴な言動が目立ちました。これまで私としては王室のことであり殿下の妻の問題なので事細かく咎めることを控えてきました。ですが王妃の悪事が露見したので王族を始め重臣の皆さんに王妃の廃位について議論していただきたいのです。』(仁粋大妃『王と妃』より)」