はるのぶのつれづれ

幼女の子宮で泳いでいた頃の記憶

ひとりごとならべ(2013年1月30日)

「これが死刑制度でなくて何だ。国家は私達に死ねと言っているのだ。」
生活保護の利用を非難している人たちに思うのは、この人たちはきっと彼らを殺したいのだろうなということだ。」
「老人ホーム(終の住処)でさえ階級社会が形成されている。墓には当然大小がある。」
派遣村から四年が経った。心情的な住人として断じて忘れられて堪るかと強く思っている。」
「何かをするとそれにケチを付けたがるヤツが必ずといっていいほどいるものだ。派遣村のときもそうだった。まさにケチなヤツだ。」
派遣村の最大の意義は家を失った労働者を(ホームレスも当然含まれる)じかに救済したことではなく、非正規労働という雇用形態が貧困を内在しているという事実を可視化したことである。貧困の可視化が実現したのだ。それを不都合に思う人たちもいるわけで、マスコミの中には可視化された貧者を叩くという暴挙に出たところもあった。彼らの人権感覚の無さには言葉が見つからなかった。」
派遣村の住人に『仕事を選ぶな』と言った奴らは分かっていない。彼らはもう買い叩かれたくないだけだ。人出不足の業界に安い賃金で自分を差し出したくはないのだ。声をかけられるのはいつも失業者だ。それだけで察しろよ。足下を見られていることを彼らは敏感に気づいてる。自分を安売りした結果がこれだ。同じ過ちを繰り返させる気か。仕事を勧める者は彼らを助ける積もりでは言っていないだろ。彼らなら安く使えると思って声をかけただけだ。その下心を失業者に見抜かれた。それだけだ。」
「単に立場が異なるだけではない。支配従属関係にある者、差別者被差別者(主権と人権の対立を含む)の関係にある者、利害が対立している者たちの主張は議論を重ね違いを認識し合うだけでは調整に不十分であり、弱者の当事者性を前提にしなければ議論は強者に有利な結論(良くて抽象的な表現に止まる)に終わる危険性がある。一般的な常識を弱者の行為に機械的に適用することは弱者に不利な結論を導きやすいからだ。強者はこの常識によって武装していると言っても良いだろう。いわゆる正論の暴力である。」
「弱者による違法行為や逸脱行為を社会的背景抜きの法律的関係に単純化して認識してはならない。(公設)派遣村利用者の一部が都の支給した一時金(公金)を飲酒やギャンブルに宛てていた問題で一部のマスコミは派遣村を叩いたが、彼らは利用者の逸脱行為を利用して村を潰したかったのだろう。貧困問題に集中されるべき社会の感心を公費で飲酒というネタに逸らしてしまった。マスコミはその日のネタを消費して終わりだが、住人の貧困は報じさえしないのだ。」
「大人の流儀ですか?弱者の話を聞けることじゃないですか。たとえ自分にとって不都合に聞こえてもね。」
「求人があるのにって?内容を吟味する判断力もないの?」
「農業があるじゃんと言った奴。お前がやったら信じてやるよ。お前は自分が知らない国を楽園といって同胞を送り込んでるだけだ。」
「これだけ君はひとのこころを抉りだして逆なでにしたんだから、殴られたとしても君に同情するひとはいないだろうな。何なら試しに派遣村に行っておまえたちは仕事を選ぶなといってごらん。」
「失業者にむかって仕事を選ぶなという主張はほんらい相手にする値打ちもないくらいにレベルの低い言葉(本当は言葉とはよびたくない)だが、かれらを扇動するメディアと権力がたしかに存在し、しかも政策面で困窮者に不利な影響がではじめており(生活保護水準の引き下げが始まろうとしている)無視することはできない。しかし暴論を相手にするのは空しくまた徒労でもある。精神のある人間としてレベルの高い相手と密度の濃い話をして自分を鍛えたくなるからだ。」
「人間を道具(手段)にしてはならないというのは近代社会の大前提だ。それをあえて手段にしている場合でも疎外は克服されるべきものとして認識されるのが近代だ。」
「いい返すときに心に留めておきたいのは、仕事を舐めるな、そして人間を舐めるなということだ。そこを外さなければいい。」
「飼い犬に大間のクロマグロを食べさせる金持ちがいる一方で、理不尽にも貧しい人が生きるための金を削られようとしている。」
「自分が稼いだという言葉ほど恥ずかしいものはない。こんな奢った考えだからこそ所得税率の引き上げで海外に逃げ出せるのだ。稼いだのは自分ではなくその人の環境だ。その人の実力に転化することでそれを上手く隠しているのだ。何も自慢できることではない。」
「若い時に質の高い情報に継続して接する機会に恵まれていたのだ。それ自体は個人の努力ではない。境遇である。そこからはい上がるのは一握りの者だけかも知れないが、はじめの情報は限られた者にしか与えられないものだ。何も個人が努力して得たものではない。学歴は親が与えるものだ。会社は学校が与えるものだ。人脈は会社が与えるものだ。メンターは人脈が与えるものだ。極言するとこうだ。環境に恵まれた者どうしで競争がある。だから成果は自分が勝ち取ったものだと勘違いするのだ。マイケル・サンデル氏が学生たちに、君たちは恵まれていると自覚を促したのはじつに示唆的だった、」
「親がいなくなったらもろにワーキング・プア。それが分かっているからかえってニートになってしまった。私の経験ではどっちも違いはない。絶望的な状況での身の処し方だ。生活保護まであとわずかだが、自民党の反動政策のせいで路上ライフが近づいている。」
「今こそ派遣村復権が必要だ。」