はるのぶのつれづれ

幼女の子宮で泳いでいた頃の記憶

ひとりごとならべ(2013年3月11日)

「履歴書が人を殺す国」
「履歴書差別はいかに制裁しうるか(糾弾)。あるいはいかに差別されない履歴書を作るか(融和)。」
「被差別者が陥りやすい自己陶酔(特権意識)の罠にはまらず、いかに異なる履歴書を持つ他者と対話するか。」
「コミュニケーションの前提はチャンネルの参加可能性だと思うが、現在フリーターが受けている履歴書差別はチャンネル自体が閉ざされているのに“公平”なコミュニケーションを擬制されるものだ。閉ざされたチャンネルでフリーターはアクセスの拒否を受け続けている。」
「コミュニケーション万能説が見落としているのはプレイヤー同士のチャンネル格差だ。」
「簡単に言うと、はじめから無視を決め込んでいる相手に話しかけるのは奇蹟を信じるに等しい。」
「コミュニケーションによる結果はチャンネルが等しく公平に与えられてはじめてその良し悪しを比較できるはずだ。」
「オタクやフリーターが強いられているのは、チャンネルなきコミュニケーションだ。」
「逆説的なのは対価なき所有が差別であるという発想が寧ろ差別性を孕んでいることだ。」
「対価は交換を前提としており、交換は価値を求めるからだ。差別の告発は皮肉にも人間のなかに価値を見いだす行為そのものに潜む差別性を剥き出しにするのだ。」
「しかも所有に頼らない関係性が家族関係のような閉鎖性の高い集団で成り立つかどうかは現時点では極めて曖昧であり、物語(想像力)によって提示されるモデルでさえ、模倣するに足るほどのリアリティーを持ち得ていないのである。有効なモデルを絵に書けないほど、選択肢をめぐる状況は混乱しているのだ。」
「母親の胎内からの脱出を図っている癖に母親似の女を好きになってしまう因果。」
「母親の胎内では代謝が行われ、私の欠落したところを補ってくれる。最近はその代謝が機能しなくなったようだ。母も歳を取る。それに欠落を自分で補うことを学び始めたのだ。」
「私は新自由主義による封建的遺制の一掃を望みながらも社会主義を諦めていないようだ。」
「女性を所有するための最後の手段は男であることを止めることだ。」
「聞きたくないな。そういう嘘は。後付けだから。」
「もう待てないし策もない。」
「大学時代の私は物語を持っていた。それゆえ恋愛をする必要がなかったとも言える。」
「『李賢老は殺されても私を恨まぬはずです。』(ハン・ミョンフェ『王と妃』より)」
「本を買いすぎて本を読めない状態だ。」
「気位の高さを少しは抑えないと貪欲になれない。」
「『去る者は去らせる。約束通りにせよ。』(首陽大君『王と妃』より)」
「負けたほうが告白するというルール。」
「無視するの?ちゃんと聞いてくれるの?何も言わないの?じゃあ話さない。」
「人は死を始められない。」
「人の容姿は身分と能力の両面を含んでいる。」
「偽りの処女に惚れ惚れするオタクを真に救済する。」
「日常の肥大化こそ新たな戦場の始まりである。」
「統制の取れたユートピアとして描きだす。」
「正社員である利点は保険と年金を会社が掛けてくれて、雇用も定年まで保障してくれるところだ。フリーターから見れば突破すべき一点に過ぎないが。」
「『本当はお前ら一人ひとりもスペシャルな存在のはずだ。それをお前らが認識していないだけだ。いいんじゃないですか、人それぞれで。人と比べて生きているわけじゃないんで。結婚したければ結婚すればいいし、結婚するために就職したっていい。そういうのは逆にそういうほうがいい。小さいときとかもそうだけど、世の中のルールに自分を合わせるより、自分が世の中のルールになったほうが楽じゃないですか。世の中の、この歳になったらこれをしなさいというのに自分を合わせるより、他の人に合わせてもらったほうが楽じゃないか。自分がルールになったほうがよくないか。何で世間の、働かないとどうとか何歳までにどうこうとかに縛られちゃうの。いいんですよ、子供だったら。でも大人ってのはそういうのを分かっている人のことをいうと思う。私は自分が大人だとは思いませんが。』(ニートスズキ『20代前半に戻ってやりたいことと言ったら』(2012年5月15日ニコニコ生放送)より)」
「最近はニースズの放送を見てないな。日商に合格するまでニコニコ断ちをすると言って10か月になる。資格試験というのは怖いもんで、勉強してなくても受験生を名乗れてしまう。そう言えばイケメン太郎は本当にどこ行ったんだ。ニースズスレの住人も彼のことを知らない人が多くなったんじゃないか。」
「私の場合、国税専門官試験の面接に落ちてはじめて社会の底を真の意味で覗き見たように思う。新しい目標(無謀にも会計士を目指したのだ)を設定したことによる上昇への希望と、社会の底で渦巻いている物語への(無自覚的な)参加による下降圧力とを同時に味わい、時間の経過と共に後者が私を侵食していったのだ。私は本気で国税を取りに行った。その反動とはいえ逃避的な行為に走っていたと思う。もちろんその時の絶望を演技などと呼ばせたくはないが。」
「何より重要なのは、弱者の神話を弱者自身が信じられなくなったことだろう。」
「弱者の物語を克服して生き残るしかない。」