はるのぶのつれづれ

幼女の子宮で泳いでいた頃の記憶

(引用メモ)韓国ドラマ「王と妃」より(2014年3月1日)

「『王と妃』四巡目。レンタルアップDVDを購入。セル版は未発売。」

「王と妃」第15話より

ハン・ミョンフェ:こういう時は崖っぷちに身を置いてこそ生きる道が見えてくるものさ。

「王と妃」第17話より

クォン・ラム:何を言う。運命には逆らえんだと?
ハン・ミョンフェ:仕方ないのさ。諸葛孔明は無能だから天下を取れなかったのか?大業を成すには天を味方にせねば。だがそういう状況ではない。
クォン:本気で言っているのか?
ハン:そなたを信じて大君を選んだのは間違いだった。
クォン:ミョンフェ!
ハン:怒りたいのは私の方だと言うのだ。
クォン:そなたが大君から、何か対策を言付かっているだろうと思った。それなのに・・・
ハン:世間の動きを分かっておらんのか?安平大君のあの勢いは誰にも止められん。四十になるこの年まで、よい時代が来るのを夢見てきたが、運のない奴は何をしても駄目なようだ。

「王と妃」第18話より

イ・ヒョルロ:領議政様は気弱で及び腰になりがちです。ですから思い通りに動くよう手綱を締めねばなりません。
安平大君:彼の力を借りずとも事は成し遂げられる。
イ:大君様。手中にあっても油断してはなりません。飼い犬に手を噛まれることもあります。領議政様が今味方だとしても、明日は首陽大君に寝返るかもしれません。定見のない人だからです。

「王と妃」第18話より

ハン・ミョンフェ:ラムではないか。
クォン・ラム:・・・
ハン:そんなに刺すような視線で見ないでくれ。
クォン:安平大君宅にいたのか?
ハン:今、何と言った?
クォン:ヒョルロの酒をもらうとは、ずいぶん情けないな。
(ミョンフェ、不敵に笑う。)
クォン:そなたのことを見損なったぞ。
ハン:安平大君は、首陽大君が戻る前に事を起こすだろう。
クォン:・・・
ハン:これを逃せば、安平大君に機会はない。イ・ヒョルロもそれを知っている。
クォン:安平大君が謀反を企てているのか?
ハン:高麗の君主の中で、何人が毒殺されたと思う?
クォン:・・・
ハン:私が安平大君なら、そうするだろう。

「王と妃」第19話より

譲寧大君:外にいる荒くれ者は何のために集めた?
安平大君:せっかちですね。先に私から拝礼を。
譲寧:そんなものは無用だ。
安平:それでは後で拝礼します。
譲寧:早く答えなさい。
安平:荒くれ者という言葉は人聞きが悪いですな。
譲寧:皆、腕に覚えがありそうだが?
安平:そうお考えなら言い訳はしません。
譲寧:それは時間が省けてありがたい。つまり、そなたが事を起こすという世間の噂は本当なのだな?
安平:世間ではそう噂されていますか。
譲寧:一体、何人殺せば成し遂げられると思う?答えなさい。
安平:人を殺生せねば成功しないと言うのですか。
譲寧:私を殺さねばやり遂げられぬぞ。
安平:伯父上を殺すことなど考えていません。
譲寧:殺す度胸もなく何ができる?太宗は兄弟を何人も殺めた。それでもやるか?
安平:なぜ伯父上は兄上の肩ばかり持つのですか。
譲寧:分かり切ったことだ。そなたの器が首陽に及ばぬからだ。
安平:王位に欲はありません。しかし兄上が政権を握れば兄弟を殺すはず。兄上なら十分にあり得ます。
譲寧:だから先手を打つと言うのか。馬鹿を言うな。
安平:企てなどしていません。
譲寧:今までの話は冗談か?
安平:初めから私を疑っておられた。
譲寧:無欲の人間が荒くれ者を集めるか?
(安平大君は答えず)
譲寧:くどくどとは言わぬ。根性があるならやれ。私を殺せる度胸があるならやってみろ。

「王と妃」第20話より

譲寧大君:安平大君には人を集める才能はあっても、人を殺す度胸はない。

「王と妃」第20話より

イ・ヒョルロ:陰謀というのは単純なほどよいのです。大君様は方策を考えろとおっしゃいましたが、実に単純なことでございます。これという日を決めてから彼らを討てばいいのです。
安平大君:それだけか?
イ:大君様は目的を果たすことだけをお考えください。戦場の兵士が敵に剣を突きつけて何を思うでしょう。余計な考えを巡らしてしまうと、ためらった挙句好機を逃してしまいます。“武渓精舎”というものを建てましたが、あれは男たちを集めて食わせてやるためではなく陰謀を企てるために建てたのです。ですからどんな口実を作ってでも右議政様と王族たちをそこへ集めてみせます。そして大君様が彼らを殺せば、大君様の望みが叶うことでしょう。

「王と妃」第20話より

イ・ヒョルロ:どうだ、ミョンフェ。清らかな水が足の指を流れてゆく感覚は。
ハン・ミョンフェ:いい気持ちだ。
イ:こそばゆくて気持ちがよいであろう。
ハン:ずっとこうしていたいものだ。
イ:私は気分の滅入っている時には、川辺に座り足を水に浸けながら物思いにふけるのさ。男に生まれたからには、この世にイ・ヒョルロという者がいたという証拠を残したい。だが、そう簡単にできることではない。
ハン:その通り。
イ:こうして川に足を浸けていると、足がこそばゆくて笑みがこぼれるだろ?自然と笑顔になれるのだ。金のある奴。官職に就いたからと威張り散らす奴。偉そうにしている両班たち。力自慢をする奴。王の正室の子だからと傲慢極まりない奴。そういう奴らがこの川の水のように私の足の指をくすぐりながら、自分は偉いと威張っている。憎たらしい奴らめ。私の足の指の垢にも劣る連中めが。
ハン:なあ、ヒョルロよ。お前は主のお陰で前途洋々だというのに、なぜそんなに世間に不満を抱いているのだ。
イ:首陽大君に背を向けてしまったのか?
ハン:私は主を選び間違えたのだよ。
イ:私と行動をともにしよう。安平大君は大器とは言えんが、そなたも私も後世に名を残すことはできるだろう。
ハン:安平大君は駄目だ。
イ:何故だ。
ハン:首陽大君がいない今行動を起こすべきだろうが。
イ:まあ、見ていろ。首陽大君は都の中に足を踏み入れることはできんだろう。愉快だ。ああ、なんていい気分だろう。

「王と妃」第21話より

イ・ヒョルロ:ミョンフェ。一体何をしている。
ハン・ミョンフェ:咳払いもせずいきなり入ってくるな。
イ:大君様にどう言おうか練習していたのか。
ハン:そんなことは気づかぬふりをするものだ。
イ:恥じる必要などない。我々のような策士には主が必要だ。
ハン:私は大きな過ちをした。安平大君を見損なっていた私を受け入れてくれるだろうか。
イ:大君様はそんなに心の狭い方ではない。
ハン:ヒョルロ。大君にうまく話をつけてくれ。
イ:そういえば、大君様は宮殿を出てから別のところに行ったらしい。会うのは今度にしろ。
ハン:何だと。心が狭いのはお前の方だ。私に会わせぬため別の場所に行かせたな?
イ:そんなわけがない。お前を必要としているのは私だ。お前が首陽大君の家に行ったと聞き、どれほど気をもんだか。首陽大君は恐ろしくないが、お前は怖い。
ハン:私を認めてくれているなら、どうかうまく頼んでくれ。本当に後悔しているのだ。
イ:事を成し遂げるには、どうすべきだ?
ハン:どういう意味だ。
イ:誰を殺せば事が成功するかと尋ねた。
ハン:それは・・・
イ:首陽大君は?
ハン:殺すべきだな。
イ:キム・ジョンソは?
ハン:殺すべきだ。
イ:ファンボ・インは?
ハン:あの老人は殺すまでもない。
イ:二人だけでいいのか。
ハン:十分だ。
イ:それは違う。
ハン:もっと殺すのか。
イ:首陽大君は殺さん。
ハン:何を言う。首陽大君がいる限り・・・
イ:キムがいなければ首陽大君は何の力も発揮できん。
ハン:そうか?
イ:殺すなら、キム・ジョンソとファンボ・インだ。他にも何人かいるがな。
ハン:私の考えは浅いようだ。
(ヒョルロ、安平大君の椅子に座り物思いに耽る)
ハン:おい。
イ:私がこの席の主ならば、することはただ一つ。王を殺す。
ハン:おい、ヒョルロ。何を言うのだ。
イ:だが、安平大君にはお出来にならんだろう。大君は誰かを殺せるようなお人ではない。
ハン:意味が分からん。
イ:首陽大君はお前に何と言って燕京に発った?安平大君は何もできぬとおっしゃっただろう。
ハン:そう言われたならここに来ない。
イ:ミョンフェ。私たちはお互いのことを知り尽くしている。お前は一度仕えた主に背を向ける人間ではない。
ハン:背きたくはないが、死ぬと知りながら仕え続ける人間でもない。
イ:本当に松都に戻って敬徳宮の番人をする気か。
ハン:・・・
イ:私が心を見通した以上、嘘をつくお前ではない。
ハン:ヒョルロ。もどかしい男だな。お前は私より才能がある。それなのになぜ世情を正しく読み取れぬのだ。安平大君が兄に勝てぬのはよく知っているだろう。何より安平大君には政権を握る資格がない。
イ:首陽大君には資格があるのか?
ハン:あるとも。王となる器をお持ちだ。それが第一の資格。狡猾で欲深い者は遠ざける方だ。それが第二の資格。殿下が慕っておられる。それが第三の資格だ。民の心も掴んでいる。
イ:もう帰れ。私たちは進むべき道が違う。
ハン:今、首陽大君はあまりにも孤独だ。鴨緑江を渡って戻ってくるのは容易ではない。それは分かっている。だが私には助ける力などない。首陽大君が燕京に行く時、何とおっしゃったか知りたいか。策はないと。だが、肝に命じておけ。時には斬られた人間が勝つこともある。今血を流して立っている首陽大君の姿をよく覚えておけ。

「王と妃」第22話より 安平大君:どこへ行くのだ。

イ・ヒョルロ:大君様のお考えはよく分かりました。今から各方向に人を遣わし、計画を取り止めます。
安平:取り止めるとは言っておらぬ。
イ:殺さずに済む方法はないのです。取り止めるしかありません。
安平:大勢は我々に有利だ。譲寧大君以外は私を支持している。議政府は私の言いなりだ。恵嬪や内官も私の味方だ。兵曹に影響力を持つミン・シンもな。それで十分ではないか。
イ:大君様。大君様は権力の本質がまだ分からぬのですか。首陽大君が事を起こした際には、キム・ジョンソと大君様を殺すでしょう。キムが逆心を抱いた場合、首陽大君と大君様を殺すはずです。権力は分かち合うことができぬもの。だからこそそれを独り占めするため、殺し合いが生ずるのです。権力は二つに分けることも分かち合うこともできません。

「王と妃」第22話より

安平大君:こんな馬鹿なことがあるか。キムと首陽大君側の人間ばかりだ。領議政はこれをみすみす見過ごしたのか。

「王と妃」第22話より

(高笑いのミョンフェ)
ハン夫人ミン氏:どうなさったのです。気でも触れたと思われますわ。
ハン・ミョンフェ:気が触れそうなのは安平大君だろうよ。
ミン氏:どうしてですか。
ハン:なんという小心者だ。ああも度胸がないとはな。しょせん遊び人に天下を取れるわけがない。イ・ヒョルロよ。私より聡明だったお前が、仕える主人を誤るとはな。

「王と妃」第22話より

ナレーション:首陽大君が目の前にいる時は反対勢力の結束はおのずと固まっていた。だが彼が誥命謝恩使として明へ行っている間、反対勢力は四部五裂し対立し合っていた。首陽大君の読みが的中したのである。

「王と妃」第19話より

首陽大君の詩
(端宗即位年10月21日)

旅行けば歳月の流れ遅く
尽きぬ情 よみがえること夢の如し
国の礎 強固ならずとも
わが兄弟は難事に挑む
中国への旅の折々に
私の様子を伝えたい
社稷を守る遠大な計画を立て
この命を捧げ国の危機を救わん
振り返れば故郷の山河は遠く
カッコウが桑の上を飛ぶのみ
欲するは国に忠をなすことのみ
さればしばしの別れ 案ずるにあたわず
御身の安否を伝え聞き
詩を一首 送らんとす
この命続けば
心中に募る思い いずれ語り合わん