はるのぶのつれづれ

幼女の子宮で泳いでいた頃の記憶

卒塔婆詩(そとばぽえむ) 第10回

泥棒だらけだから泥棒になるだけ

幼い子供が痴漢されている時
遠くで抜いていた(十年後)
私は相変わらずだった

人は交錯しても繋がらない
孤独と呼ぶには人の多すぎる世界に
さよならを告げて
また一人死んでゆく

お前はどこから生まれた
この小さな宇宙より大きな体を
どこから生み出した
子宮から そう思ってたよ

吐き出された脳の所有者に連絡したい
これはあなたのものではありませんよと

キリギリスの手は
働く者の美しさに刻まれている

薬缶を振り回したら人が死んでいた
警官が家に来て私に言うには
凶器にお前の指紋が付いている
目撃証言も揃っている
だからお前を殺人の罪で逮捕する
待ってくれ 俺は無実だ
俺はただ お腹がすいていたから
(そして○○○ヌードルが食べたかったから)
路上で薬缶を振り回しただけだ

アンパンマンの全身を食べたいと
テレビ局に問い合わせたら断られた

ダムに人が溢れている
涙の洪水

お腹がすいていたのは俺のせいか

祈りながら彷徨う
うそ寒い言葉と詩を抱えて

嘘をつくだけでは抱えきれない無実

死に掛けの者に働けと命じ
断られたら殴りつける

身体に問いかける
お前はなぜ生まれたのかと

生まれ変わるまで死にたくない

パイがなかったらパイになれと
心にもないことで心をそらす

被写体から反乱を起こされても怖気づくな
俺たちには見る勇気がある

さよならと言いかけてずるずると結婚
子供もできた
これからの人生に目が覚めた頃
奇麗な女の子と知り合って
再びやりなおす恋だった
そんなこんなでまいんちゃんには
お友達が沢山集まって
お父さんより年上の
知らないおじさんには気をつけなさいと
学校の先生に言われたから
愛想笑いで知らん振り それから
一歩も踏み出せないから
おじさん あせって婚約指輪
彼女に見せたら そりゃ引くでしょ
(小犬だったらどうなるんだろう)
急いで駆けつけたマネージャー
贈り物なら私が預かりますと言うと
引き下がるのを確かめてゴミ箱に
おい そりゃおっちゃんの青春なんや
そんなおっさんに混じって
ポスターの手渡しを待つ僕だった

何も知らない者は簡単に騙された振りをする

近況:

詩を書いていると己の性質が分かる。(だから下手でも止められなくなる。)私は思った以上に独占欲の強い男だ。それに、本当は幼女を愛していない。単に一般の女性の代替にしていただけだ。そういうことが詩という形式によって分かる。まだほんの10回分ほどしか書いていないが、大よそ文体に軽い印象を覚える。いわゆるブログ調になっているようだ。それに内容も誰かの影響をそのまま引きずっている面が目立つ。それだけ詩は書き手にとっての真実味を失う。詩を上げているのは、上げないと三日坊主になるからだ。詩そのものは下手で構わない。しかし内容に嘘は要らないと思っている。詩の意義はそのときの印象を写し取ることにあると思う。