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青褪めた地平線の向うに
私の住むべき湖がある
だからもう行かせて欲しい
ここは温か過ぎたから
眠り尽くしてもう眠れない
向こう岸まで歩いてゆくよ
ありがとう
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氷の棺を抱いて眠る
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ムンバイの象牙船
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降り積もる雪のかけらが
仲睦まじく溶け合って
結ばれた水の精
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私が生きていないと思うと
この国は少し寂しい
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私が箱を作るから
中で自由になりなさい
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真夜中に願いを込めて
体が欲しいと書いた短冊
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絞首台に風の花びら
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風に向かって同じことを叫ぶ
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人間に恋を教えないで欲しい
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拒絶の投影
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全ては現実でしかなかった
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処女が始まる頃
全てはもう古い
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オートメーション化された自由
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街中の魚が腹を向けて流れ去って行く
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そういう時こそ紫陽花が枯れることなく美しい
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窓辺の雪にさよならを告げる
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取り押さえられた白墨
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砂に埋もれた砂時計
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嘆きを反芻する
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二枚三枚五枚と板を重ねて
やっと息ができる
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棺桶が泣いている
呻き声を上げている
きっと誰かの孤独が染み付いて
消えなくなったすすり泣き
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赤い小麦を抱いていた娘を知らないか
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ネズミの上に牧場の血が鳴る
紫の地平線を背景にしとしとと
夕暮れの街を去る
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人を埋めて歩いたから
神様も遊びに来てくれない
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カラクリ御門の変
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蟷螂の腕をもいで頭に付ければ
万能細胞のように大きくなると聞いたが
蟷螂の腕として今も頭に生えている
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血まみれの空港に岡本がいた
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卵で割れそうな壁
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雨雲がシャーベット状に覆われている
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少女は紙風船爆弾と呼ばれていた
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乾き色のクシャミを垂れる
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頭の中が妙にスッキリしている時は
何か未来を掴んだような思いがする
近況:
詩というより雑感になった。いつものことだが。
今月中に引っ越す予定。