はるのぶのつれづれ

幼女の子宮で泳いでいた頃の記憶

ひとりごとならべ(2009年11月 その3)

フェミニズムは、私の原体験と相容れない。」
「見知らぬ女、言葉をろくに交わしたこともない女に笑われたことは何度もある。わざわざ特徴をあげつらうから私だとはっきり分かる。ただ女性に冷たくされたという記憶は乏しい。その点は幸運だった。常識的な人に多く接してきたからだろう。だから女性を憎みきれないでいる。それに顔をなじられたことはない。ただ、体型については無数だった。簡単にたくましくなれるなら苦労はない。父親譲りの痩身である。」
「ネットで自分の立ち位置を知ったことも、非モテの自覚を促した。」
「自分の可能性を信じて、今からでも体を鍛えればいい。人と遍歴を比べても仕方がない。そういう思いもあるが、わざわざ比べさせるような言葉が多すぎていつもつられてしまう。私は挑発に乗りすぎているのかもしれない。」
「異端尋問官を幸せにする手立てがないから困るのです。」
「近ごろは偏った女性観を語ることに嫌気がさしてきた。だが、女性からは偏った扱いを受けてきた。」
「ただでさえ自信のない時にいちゃつかれたら、そらへこむわ。」
「近ごろはロリよりも女子大生とつきあいたい。若い頃に叶わなかった恋愛を取り戻したいのだろう。」
「学生時代は恋愛どころか、異性との接触がほとんどなかった。だから恋愛について“は”嫌な目にあったことがない。ただ恋愛資本主義の序列は内面化していたように思う。私が最下層に位置づけられることは自分でも分かる。私が気づかないようにうまく避けられていたのかとさえ思えてしまう。考えすぎだろうが。」
「私の憎悪はおのれの肉体から逆算した想像でもある。」
「彼/彼女が持ち歩く携帯ペニス。彼/彼女は好きなときに男になれ、女になれる。」
「人は未だ男か女に分かれている。だからどちらか一方について戦うだけだ。」
「平等を求めて絞首台。」
「生まれたときから真空管。」
「死ぬ?負けてどうする。」
「性衝動が肉体の標準化を求める。」
「救われるとは、いかに孤独に近づくかということ。」
「そのままでいい。人に合わせる必要はない。べつに恋愛できなくてもいい。結婚できなくても構わない。一人のほうが誇れる気がする。」
「静かな怒りに切りかえろ。」
「静かに語るのは苦手だ。落ち着きがないから。」
「否定せざる者として、処女を我に招きたまえ。」
「女性には敵意を持たず接しろ。但し身体に受けた屈辱は忘れるな。男性の原罪は女性の無欠の正義によって成り立つ。私の屈辱はこれを覆し、男性を原罪から解放する契機となるだろう。非モテ男性の叫びのなかに私の受けた否定をどう位置づけるか。身体を笑う意思に正義を語らせてはならない。」
「原体験が原罪を受け付けない。」
「恋愛の開放感は求める者すべてに享受されているか。」
ジェンダーが最下層へ押し込め、フェミニズムが叫びの声を奪い取る。マスコミは偏見を流し、喪男は『キモ』呼ばわり。」
「男は叫ぶことを許されないという。」
「近ごろは非童貞でも喪男になる者がいる。女性への嫌悪感は皮肉にも彼らのほうが強くさえある。彼女たちに与えられた苦痛が激しすぎて、二度と恋愛する気をそがれた男たちである。」
「人を愛するにも憎むにも時間が足りなすぎる。」
ステレオタイプな本ばかりならべて何が言いたい。」
「売れ残った犬に感じた情を、喪男にもふり向けてほしいだけだ。」
「自分で語るのが後ろめたいから、人の言葉の引用でごまかすこともある。」
「私の女性観や恋愛観がイデオロギー化していることに、われながらうんざりしている。しかし身体に受けた屈辱をどう言語化すればいいか、自分でも迷っている。」
「規範めいてくると言葉が窮屈になるし、言っているうちにより孤独になる。ネット上だとそれでも同志がいるように思えるが、孤独すぎて連帯にならない。」
「それに、恋愛でさえ孤独の結果であることは分かっている。だから恋愛経験者や既婚者を責めたところで不毛にすぎない。」
「欲望に見合う肉体が欲しい。」
「生まれた気がしない。」