はるのぶのつれづれ

幼女の子宮で泳いでいた頃の記憶

(メモ)韓国ドラマ「王と妃」より(2012年8月13日)

「今回も韓国時代劇『王と妃』から。いよいよ仁粋大妃の存在感が増してきた。」
「『挙兵したあの日に魯山君を廃位していれば、義父は苦しまなくて済んだはず。太祖が建てた王朝を守るとの名分を立てたならば、あの時魯山君を廃位できたのです。私は、嫁選びを誤りました。卑しい女を選んでしまったのです。廃位するなら今せねば。』(仁粋大妃『王と妃』より)」
「『情けないわね。あんなに気落ちするとは。だから出世しないのよ。』『わざと冷たくしたのでは?』『ならば褒めろとでも?お義父様が目をかけていた男よ。捨てるわけにはいかない。』(仁粋大妃と月山大君夫人パク氏『王と妃』より)」
「『(王妃ユン氏について)憎い子こそ、かわいがる振りをしろと言うでしょ。』(仁粋大妃『王と妃』より)」
「『今の状況では私は休む気になれません。私に力をお貸しください。そのためにお越しいただいたのです。私の義父である世祖が生前おっしゃっていました。「木は休みたくとも風が休ませてくれないのだ」と。こうも言っていました。「人は風の強い時は木陰で身を守るが、風がやむとその木を切り薪にしてしまうものだ。だがそれでも私は風を防ぐ木でありたい」と。私は世祖を見習ってそのようにするつもりです。私は木になって風雨を遮り、薪になって人々を暖めたいのです。分かってもらえますか。』(仁粋大妃『王と妃』より)」
「『文宗は気弱なことこの上ない王でした。聡明で善良な方でしたが王の資質に欠けていました。だからキム・ジョンソらに振り回されたのです。私の義父の世祖と早く手を組むべきでした。それなのに宮殿の門を閉めて内官ごときに頼るなんて。チヒョン殿。政治はたやすくありません。本音と建前を使い分け悪戦苦闘し、時には策を巡らさねばなりません。泥仕合とはよく言いますが、それより醜いのが政治です。そんな世界に息子を放り込めません。世宗が文治政策を取れたのは太宗のお陰でもあります。太宗はなんと冷酷で強靭だったことか。功臣や外戚まで退けて強固な基盤を築きました。太宗が人を殺したから世宗は治績を残すことに専念できたのです。弱い者は力を維持できません。そして力の均衡が破れれば王すら座を失います。それが権力です。重臣が結託したなら王は世間との接触を断たれ、世情も知らされず笑い物になるでしょう。息子をそんな目に遭わせられません。チヒョン殿。汚れ仕事は私がします。私の息子は世宗に匹敵する聖君になる方法だけを考えればよいのです。私の務めです。息子を聖君にするのは私の役目です。』(仁粋大妃『王と妃』より)」
「『母上の頼みを断ることができなかった。髪をとかしている、母上の姿が・・・(傍白)母上、私の心の中には二つの母の姿が存在します。一つは妖艶な女性としての姿です。もう一つは氷のように冷たい姿です。どちらにも私は逆らうことができません。もう、私を自由にしてください。幼い私の寝顔を見て涙していたただの母親に戻ってください。』(成宗『王と妃』より)」

「王と妃」145話より。王妃ユン氏が怒って立ち去った後の場面

仁粋大妃「まだ、おられるのですか?どうぞ、お帰りください。」
成宗「お怒りが静まれば帰ります。」
仁粋大妃「実に母親思いですこと。」
成宗「母上。」
(仁粋大妃は黙って横を向いている。)
成宗「へそを曲げた母上は、子供のようにかわいいですね。」
仁粋大妃「母親にかわいいだなんて、おふざけが過ぎます。」
成宗「母上。」
仁粋大妃「何でしょう、話してください。」
成宗「私に山を移せと命じてみてください。」
(仁粋大妃は成宗を見つめている。)
成宗「私は一生かけても山を移します。母上の望みなら何でも叶えます。海の水を飲み干せと言われれば、海が凅れるまで飲み続けてみせます。死ねと言われれば、何の躊躇もなく喜んで死にます。」
仁粋大妃「殿下。」
成宗「妻も見捨てられます。子を捨てよと言われれば捨てましょう。何でも母上に従います。」
(仁粋大妃は横を向いて泣いている。)
成宗「母上。」
仁粋大妃「お戻りください。」
成宗「私は・・・」
仁粋大妃「私だって同じです。」
(成宗は仁粋大妃を見つめている。)
仁粋大妃「殿下のためなら、私は業火の中にも飛び込みます。そう生きてきました。殿下を即位させるのは至難の業でした。判断を誤れば、崖下に落ちる危険を何度も乗り越えたのです。」
(成宗はじっと仁粋大妃を見つめている。)
仁粋大妃「殿下。王位に就いたのは通過点に過ぎません。太古の昔から、王座に上がった者は数多くおりますが、真の君主と呼べる者は僅かです。君主らしい君主になるのです。太宗や世宗、世祖と並ぶ君主になってください。いいえ、あの方たちを超えるのです。もっと立派な功績を残す名君になられませ。」
(仁粋大妃は涙をこらえている。)
仁粋大妃「私が殿下を支えます。狡猾な元老大臣らは私が押さえ込みます。宮中の綱紀を正し、殿下の威厳を高めます。民衆の統治や賞罰の采配も私が行います。殿下は世宗大王をお手本として書物を書き、学問をより深めて善政をお敷きください。殿下。」
(世宗はうつむいていた顔を上げ、仁粋大妃を見つめた。)
仁粋大妃「善行だけをなさいませ。汚名をかぶる仕事は私が片付けます。聖君の中の聖君になってください。」